狼さんの好きな人
「ひよ、見てた?」


「はいッ!!見てました!!すっごくカッコよかったです!!!最高です!!」


「あははッ、誉めすぎ。」


レンジ先輩は、私の頭を優しく撫でながらそう言っていた。


「ライム〜ッ!!!何、お前だけカッコつけてんだよ!!俺も、咲ちゃんにカッコイイとこ見せたいんだよ!!」


遠くで文句を言っているピンキー先輩。


「じゃあ、雅人さんもダンクすればいいじゃないですか。」


「俺は、お前みたいにジャンプ力がないんだよ!!」


「じゃあ、得意のスリーポイントを打てばいいじゃないですか。」


「うーん…。地味じゃね?」


…………。


どんだけ派手好きなんだよ…


ピンキー先輩…。


そこで、咲ちゃんが一言。


「一生懸命プレイしている姿が一番カッコイイと思いますよ?」


「咲ちゃん…。俺、一生懸命頑張るからね!!見ててね!!」


それからのピンキー先輩は…


昼休みが終わるまでスリーポイントを決めまくっていた。


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