狼さんの好きな人
「もうブラが見えてる。今日は、ピンクのフリフリか…。」


へ…?


恐る恐る自分の胸を見ると、ボタンを開けたところからブラが見えていた。


「「イヤ------ッ!!!!!見ないで下さい!!」」


とっさに胸を隠した。


「そんなこと言っても、もう見たし。今更隠しても遅い。諦めて全てを曝け出せ。」


「嫌ですよ!!今すぐ記憶を消して下さい。消去、消去!!」


「無理。鮮明に覚えてる。俺的に、今日のブラの方が可愛くて好きだ。ひよりに合ってる。」


…………。


「斧で頭をカチ割ってもいいですか?」


「お前、俺を殺す気か?」


「さっき見た光景忘れますよね?」


「忘れるも何も俺死んでるぞ?」


そう言いながらも、モジャ男の目は私の胸を見ていた。


「もう、あっちで着替えて下さい!!変態!!」


「ヤダ。俺、ひよりのそばにいたい。それに、俺は変態じゃねーぞ?健全な男子高生だ。」


ヤダじゃねーよ!!


「どこが健全なんですか!!下着を見るなんて不健全でしょ!!」


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