狼さんの好きな人
ひよりは、チュッと軽くキスをすると唇を離した。
「それだけ?」
「もっとですか?」
「うん、もっと。」
「枢は、ワガママですねぇ。」
「俺、ワガママだよ。王子だから。」
「は?」
ひよりがぽかーんとした顔で俺を見た。
「お前、知らねぇの?俺が氷王子って呼ばれてんの。」
「知っていますけど…。枢は、女の子に氷王子なんて呼ばれてるとか知らないと思っていましたから。」
「雅人がわざわざ教えてくれたんだよ。」
「そうだったんですか。でも、枢は氷というより…」
「何だよ?」
「液体窒素ですよね。女の子の心を一瞬で凍らせてバラバラに壊しちゃう。液体窒素王子ですねッ」
…………。
液体窒素王子ってなんだよ…
俺、科学薬品みたいじゃね?
そもそも漢字並びすぎだろ。
.
「それだけ?」
「もっとですか?」
「うん、もっと。」
「枢は、ワガママですねぇ。」
「俺、ワガママだよ。王子だから。」
「は?」
ひよりがぽかーんとした顔で俺を見た。
「お前、知らねぇの?俺が氷王子って呼ばれてんの。」
「知っていますけど…。枢は、女の子に氷王子なんて呼ばれてるとか知らないと思っていましたから。」
「雅人がわざわざ教えてくれたんだよ。」
「そうだったんですか。でも、枢は氷というより…」
「何だよ?」
「液体窒素ですよね。女の子の心を一瞬で凍らせてバラバラに壊しちゃう。液体窒素王子ですねッ」
…………。
液体窒素王子ってなんだよ…
俺、科学薬品みたいじゃね?
そもそも漢字並びすぎだろ。
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