狼さんの好きな人
「落ち着けよ。皆が怖がってんだろ。それより、ひよりのことで聞きたいことがあるんだけど。」


「ひよりのこと?」


「あぁ。今から屋上行かねぇか?」


「わかった。」


俺は、郁斗と一緒に屋上まで来るとひよりについて聞いた。


「ひより、最近元気がないらしいんだよ。家では、どんな感じ?」


「いたって普通だったけどな。今朝も、父さんと母さんにお土産よろしくとか言ってたし。あ、今日から俺んちの父さんと母さん…お前んちの両親に会いに海外に行くんだよ。」


わざわざ海外まで会いに行くのか…


「そうか…」


後は、直接ひよりに聞いてみるしかなさそうだな…


「元気がないって誰からの情報だよ?」


「咲ちゃん。」


「咲ちゃんが、そう言うなら何か悩み事があるかもな。お前、ひよりに何かしたんじゃないのか?もしかして、無理矢理ヤッたとか…?」


胸ぐら掴むなよ…


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