狼さんの好きな人
「何で謝るんだよ?」
「だって…」
郁斗の宝物を俺が奪ってしまったから…
「お前が気にすることねぇよ。小さい頃からひよりを気にしてたんだろ?それに、実際…ひよりを女の子として好きかと聞かれたら微妙なんだ。よくわかんねぇ。大切な妹には違いないけど。」
「そうか…」
「俺が望むことは、ひよりが幸せになってくれることだけだ。」
ひよこが生きていたら…
俺も郁斗みたいになっていたのかな…
幼い頃から入退院を繰り返していたひよこ…
俺は、ひよこの幸せなんて考えたこともなかった。
少しでも長く生きて欲しかった。ただそれだけ。
それは、俺の願望でありひよこの幸せに繋がるとは限らない。
『お兄ちゃん、夜が怖いの…。眠ったら、もうお兄ちゃんに会えなくなる気がする…。だから、一緒に寝て?』
何度、ひよこに言われたことか…
結局、母さんに止められて俺がひよこと一緒に寝ることはできなかった。
今、思うと…
一緒に寝てあげればよかった…
それが、ひよこの幸せに繋がるなら…。
.
「だって…」
郁斗の宝物を俺が奪ってしまったから…
「お前が気にすることねぇよ。小さい頃からひよりを気にしてたんだろ?それに、実際…ひよりを女の子として好きかと聞かれたら微妙なんだ。よくわかんねぇ。大切な妹には違いないけど。」
「そうか…」
「俺が望むことは、ひよりが幸せになってくれることだけだ。」
ひよこが生きていたら…
俺も郁斗みたいになっていたのかな…
幼い頃から入退院を繰り返していたひよこ…
俺は、ひよこの幸せなんて考えたこともなかった。
少しでも長く生きて欲しかった。ただそれだけ。
それは、俺の願望でありひよこの幸せに繋がるとは限らない。
『お兄ちゃん、夜が怖いの…。眠ったら、もうお兄ちゃんに会えなくなる気がする…。だから、一緒に寝て?』
何度、ひよこに言われたことか…
結局、母さんに止められて俺がひよこと一緒に寝ることはできなかった。
今、思うと…
一緒に寝てあげればよかった…
それが、ひよこの幸せに繋がるなら…。
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