狼さんの好きな人
「あははッ、お前ひよりの前ではいつもそんな感じか?」


「まぁ…多分…」


「お前の新たな一面を発見できたな。それにしても、ひより。あれは、空元気だよ。」


「そうなのか?」


「あぁ。妙にテンションが高い。無理してなきゃいいけど。昼休みにでも、ひよりの悩み聞いといてな。咲ちゃんにも話さないくらいだから、お前に話すか微妙だけど。何かあったら、携帯に電話しろ。」


「わかった。」


昼休みになると、俺は体育館に向かった。


相変わらず、ひよりは雅人と武田達と一緒にバスケをしていた。


まぁ、咲ちゃんはいつも通り見学してるけど。


「咲ちゃん。」


「あ、伊集院先輩…。ひよりが元気がない理由わかりましたか?」


咲ちゃんは、心配そうな顔をして俺に聞いてきた。


「いや、まだ。ひよりは、相変わらず元気ないのか?」


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