狼さんの好きな人

「ﾋﾟﾝｷｰ先輩、良かったですね。」


ひよりが嬉しそうに言っていた。


「うん!!ちょー嬉しい!!やっぱり、俺…咲ちゃんが好きだ!!今までこんなにﾄﾞｷﾄﾞｷしたことないもん。改めて実感した!!」


…………。


堂々と告んなよ…


咲ちゃん、顔が真っ赤だぞ？


「咲ちゃん。ﾋﾟﾝｷｰ先輩ね、どうしたら咲ちゃんが好きになってくれるんだろうってずっと悩んでいたんだよ？だから、ﾋﾟﾝｷｰ先輩のその気持ちわかってあげてね？」


「ぅん…」


咲ちゃんは、雅人に抱き締められながら顔を真っ赤にさせて頷いていた。　


「ひよ。雅人さん達は放っておいて、ﾌﾘｰｽﾛｰしろよ。」


「あ。そうですね。」


武田に言われ、ひよりがﾌﾘｰｽﾛｰをすると二本ともｼｭｰﾄを決めていた。


「やったぁ!!」


「ひよ、お前上手くなったじゃん!!すげーな!!」


武田は、そう言うとひよりを抱き締めて頭を優しく撫でていた。


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