狼さんの好きな人
後部座席のドアを開けてもらい乗り込むと、車が走り出した。
さっきの助手席から降りてきたのは、俺の世話をしてくれている一人。
藤原 和也(フジワラ カズヤ)。ひよりと同い年で通信制の高校に通っている。
「枢。ついに、お嬢を手に入れたんだってな。どんな手を使ったんだ?」
運転席から話し掛けてきたのは、助手席に座ってる和也の兄貴。
藤原 直也(フジワラ ナオヤ)。20歳。大学に通いながら俺の世話をしてくれている。
二人とも俺が小さな頃から一緒に住んでいて、兄弟のように育ってきた。
二人は、父さんと母さんの秘書夫婦の息子。
両親ともに海外を飛び回っているから、四人まとめて周りの大人達から育てられたって感じがする。
ただ、ひよこだけは唯一母さんを独占できていた。
ちなみに、父さんは世界的に有名な製薬会社の社長。母さんは、その研究所長。
海外のいろんな所にある研究施設を訪問しては、研究結果を聞いて回っている。
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さっきの助手席から降りてきたのは、俺の世話をしてくれている一人。
藤原 和也(フジワラ カズヤ)。ひよりと同い年で通信制の高校に通っている。
「枢。ついに、お嬢を手に入れたんだってな。どんな手を使ったんだ?」
運転席から話し掛けてきたのは、助手席に座ってる和也の兄貴。
藤原 直也(フジワラ ナオヤ)。20歳。大学に通いながら俺の世話をしてくれている。
二人とも俺が小さな頃から一緒に住んでいて、兄弟のように育ってきた。
二人は、父さんと母さんの秘書夫婦の息子。
両親ともに海外を飛び回っているから、四人まとめて周りの大人達から育てられたって感じがする。
ただ、ひよこだけは唯一母さんを独占できていた。
ちなみに、父さんは世界的に有名な製薬会社の社長。母さんは、その研究所長。
海外のいろんな所にある研究施設を訪問しては、研究結果を聞いて回っている。
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