狼さんの好きな人
「ごちそうさまでした。美味しかったです。」


「はい、お粗末様でした。ほら、薬。それ飲んでまだ寝てろよ?」


モジャ男は、そう言うと薬と水が入ったグラスを手渡した。


……ゴクッ


薬を飲み込むと、モジャ男にグラスを返した。


「ありがとうございます。」


「あぁ。」


そういえば、服が制服からTシャツになってる。


「あの、制服は?」


「めちゃくちゃシワになってたからクリーニングに出した。二、三日で戻ってくると思うけど。」


「わざわざすみません。」


「気にすんな。明日、郁斗が着替えを持ってくるって言ってた。」


「わかりました。あの、このTシャツは…?」


「あぁ、俺の。お前、汗かいてたから体を拭いてそれ着せた。」


「わざわざ体まで拭いて頂いてありがとうございます…って、んッ!?もしかして…」


「何だよ?」


「体を拭いたのは…」


「俺だけど?」


モジャ男------------ッ!!!!


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