狼さんの好きな人
『お嬢、ロングヘアーも似合うじゃん!!めちゃくちゃ可愛いよ。枢も、そう思うだろ?』


『あぁ。ひより、可愛いぞ。』


モジャ男の言葉に気を良くした私は、直也さんにも見せることにした。


『本当ですか?じゃあ、直也さんに見せに行こうっと。部屋どこですか?』


『階段上って、右に真っ直ぐ進んだ突き当たり。きっと、兄貴驚くぞ?あ。ついでに、昼飯食うぞって伝えといて。』


『わかった。』


和也くんに、直也さんの部屋を教えてもらいドアの前でノックした。


コンコン…


コンコン…


……………。


いくらノックしても返事がないから、ドアを開けて中を覗くと直也さんがベッドの上で横になっていた。


寝てるのかな…?


それにしても、直也さんの部屋も広いなぁ。


部屋のレイアウトもセンスがいいし。


『おじゃましまーす。』


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