狼さんの好きな人

「ひより、何して…ｵｲｯ、どうした!!」


ﾓｼﾞｬ男…


「ｯ…直也…さんに…」


「直也に、何かされたのか!?まさか、襲われたんじゃ…」


ﾓｼﾞｬ男、めちゃくちゃ怖い顔をしてるよ…


何か、勘違いしてるし。


「枢…ｯ…違い…ます…」


「……とりあえず、俺の部屋に行くぞ。」


「…ｯ…はぃ…」


ﾓｼﾞｬ男は、私をﾋｮｲｯと抱っこをするとそのまま部屋に向かいﾍﾞｯﾄﾞの端に腰を落とした。


ﾓｼﾞｬ男の脚の上で、向き合って抱き締められてるけど…


今の私には、とても心地よかった。


「直也と何かあったのか？」


「別に、直也さんが悪いとかじゃないんです…」


私は、直也さんとの出来事をﾎﾟﾂﾘ、ﾎﾟﾂﾘと話していった。


「…直也とｷｽしたのか。」


「直也さんとのｷｽが嫌だったとかではなくて…」


「そこ嫌がれよ。」


「だって、直也さんは枢の妹さんと間違ってｷｽしただけで…」


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