狼さんの好きな人
『一度でいいから、ひよりちゃんとピクニックに行きたい…』
何度も何度も、お姉ちゃんのママと私のパパに一生懸命頼んでいた。
きっと、“お姉ちゃんと一緒に外で遊びたい”という私のワガママをきいてくれようとしたんだと思う。本当に、優しいお姉ちゃん。
私も一緒になってお願いすると、ピクニックはダメだけど体調がいい日に病院の中庭でご飯を食べるくらいならいいと渋々了承してくれた。
あまりにも嬉しくて、二人でキャッキャ言いながら抱き合って喜んでた。
その頃の私は、お姉ちゃんに私の両親とは違う両親がいることにも、私と一緒に暮らしていなかったことにも何も疑問に思わなかった。
だって、お姉ちゃんに会えるだけで凄く嬉しくて満足していたから。本当に、大好きだった。
結局…
お姉ちゃんと一緒に、中庭でご飯を食べられなかったな…
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何度も何度も、お姉ちゃんのママと私のパパに一生懸命頼んでいた。
きっと、“お姉ちゃんと一緒に外で遊びたい”という私のワガママをきいてくれようとしたんだと思う。本当に、優しいお姉ちゃん。
私も一緒になってお願いすると、ピクニックはダメだけど体調がいい日に病院の中庭でご飯を食べるくらいならいいと渋々了承してくれた。
あまりにも嬉しくて、二人でキャッキャ言いながら抱き合って喜んでた。
その頃の私は、お姉ちゃんに私の両親とは違う両親がいることにも、私と一緒に暮らしていなかったことにも何も疑問に思わなかった。
だって、お姉ちゃんに会えるだけで凄く嬉しくて満足していたから。本当に、大好きだった。
結局…
お姉ちゃんと一緒に、中庭でご飯を食べられなかったな…
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