狼さんの好きな人
「そう…かな?」


「そうだ。まだ高校生になったばっかりじゃないか。夢に向かって努力するのに年齢は関係ないとパパは思う。それに、郁斗もさっき進路を決めたよ。」


さっきって…


「まだ決めてなかったの!?三年生だよ?今年、大学受験だよ?」


「あぁ。」


あぁって…


パパ、もう少しお兄ちゃんの心配しようよ…


下手したらニートになるんだよ?


「それで、お兄ちゃん将来何になるの?」


「それは…、秘密。」


「は?秘密って…」


もしかして、ウルトラマンになりとか、○○レンジャーになりたいとかそんな感じかな?


昔から、そういうの好きだったし。


今でも、たまに仮面ライダー見てダメ出ししてるし。


「郁斗が、自分の口で言いたいってさ。」


「そっか…」


「食欲あるか?晩ごはんできてるぞ。」


「うん、食べる。」


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