狼さんの好きな人

「ひよりちゃん。言っとくけど、俺達…悪い集団じゃないんだよ？」


「え？そうなんですか？」


「うん、そう。たまに、深夜にﾊﾞｲｸで暴走したり街中で絡まれたらﾎﾞｺﾎﾞｺにするくらいだよ。」


いやいやいや…


それ、悪い集団!!
不良集団だから!!


なに、平然と言ってんの!?


「ﾋﾟﾝｷｰ先輩。それ、おもいっきり悪い集団ですよ!!それに、ｹﾝｶ慣れしてるし。」


「まぁ、そこら辺のﾔﾂらよりはｹﾝｶ慣れしてるし強いと思うよ？でも、あの三人に比べたらね…。ｱｲﾂら、桁外れだから。」


ていうか、可愛い顔してるﾋﾟﾝｷｰ先輩もｹﾝｶとかするんだよね…


ｹﾝｶとか無縁っぽいのにね。


「そんなに凄いんですか？」


「凄いよ。枢は、同じ学年のﾔﾂら数十人を一人で相手してﾎﾞｺﾎﾞｺにしてたし、ﾗｲﾑ(ﾚﾝｼﾞ先輩の名前)は一人でいくつかのﾁｰﾑをぶっ潰したし。郁斗にいたっては、一年生の時に100人いる番長ｸﾞﾙｰﾌﾟを相手にしてたんだから。一人じゃ無理だからって、俺も手伝わされたし。」


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