狼さんの好きな人
「終わりました!!ありがとうございます!!助かりました。」


そう言ってシャワー室から出ようとしたら、モジャ男に腕を掴まれた。


「まだ。」


「へ?」


「お仕置きが終わってない。」


「お仕置きって何す……んッ…」


モジャ男の顔が近づいてきたと思ったら、唇に柔らかい感触…


今度は、キスされてるとわかるまでそんなに時間はかからなかった。


でも…


ヌルッと何かが私の口の中に入ってきた。


これは、モジャ男の舌…?


「…ッ…何…?苦し…」


モジャ男は、一旦唇を離すと…


「鼻で息をしろよ。酸欠で倒れるぞ?」


目は見えないけど、余裕そうな感じで言っていた。


「…ハァ、ハァ…そんなこと言われても…」


「お仕置きの内容は、お前が慣れるまでキスをするから。」


「へ…?無理、無理、無理…死ぬ…」


「無理じゃねぇよ。」


モジャ男はそう言って屈むと、また私にキスをした。


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