狼さんの好きな人
「引いてる?」


「うん。番長の妹に手を出せると思う?」


「う…」


「可愛いのに、残念ね。」


「可愛くないもん。だって、告白されたことないんだよ?あぁ、私って残念なんだ…。咲ちゃんみたいに美人だったらよかったなぁ…。すぐOK貰えそうだし。」


「何、言ってんのよ。まず、自分から好きな相手を見つけなさい。」


「そうだねぇ…」


そんな話をしてると、クラスの女の子から話かけられた。


「月島さんってさ…」


「ひよでいいよ。頼(ヨリ)ちゃん。」


「覚えててくれたんだ。ひよちゃんさぁ、何部に入るか決めた?」


頼ちゃんは、嬉しそうな顔をすると話し始めた。


「お兄ちゃんから、男子バスケ部のマネージャーになれって言われたんだ。」


「えぇッ!?男バス?」


え…?


頼ちゃんの顔が真っ青。


「え…?何?どうしたの?」


.

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