狼さんの好きな人
「お兄ちゃん、どうして脱衣場までついてくるワケ?」


「一緒に入ろうと思って。小さな頃から一緒に入ってるんだから恥ずかしくないだろ?」


「今でも一緒にお風呂に入ってます的な言い方やめてくれないかな?」


「いいじゃん。つーか、お前の裸を見たいんだよ。胸は大きくなっているのか?見せてみろ。」


真面目な顔をして…


「なに変態発言してるんだよ!!出ていけ!!」


お兄ちゃんをおもいっきり蹴って脱衣場から追い出した。


「ひより…。今のは…効いたぞ…。お兄ちゃん…、死んじゃうよ…?」


お兄ちゃんは、蚊の鳴くような声で言っていた。


あぁ、こりゃ死ぬな。


「ドントマインド。」


「え…?何が?ひより、お兄ちゃん意味がわかんないよ?死ぬのを気にするなってこと?」


………。


めんどくさ…


無視してお風呂に入ろう…。


「おーい…ひより〜…」


無視無視。


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