狼さんの好きな人
「お兄ちゃんに対して変態はないだろ?」


「変態は変態なの!!毎日毎日、お風呂上がりに抱きつきやがって!!」


「だって、普段も可愛いけど風呂上がりが一番可愛いんだもん。あ、枢にイタズラ思いついた!!」


「へ…?イタズラ?」


「そ。ひより、動くなよ?」


「え…?な、何?」


お兄ちゃんは、そのまま後ろから首筋に顔を埋めるとチュッとキスをした。


??何かチクッとした…


「何?少し痛かった…」


「ひより、心配そうな顔すんな。大丈夫だから。さ、枢のヤツどんな顔をするかな?あぁ〜ッ、すっげー楽しみ!!早く明日にならないかな?」


お兄ちゃん…


顔が…


悪魔になってます…。


しかも、鼻歌歌いながら浴室に消えていったし…。


私、もしかして大変なコトに巻き込まれるんじゃないの!?


あ…


そういえば…


モジャ男に家まで送ってくれたお礼のメールしなきゃ…。


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