狼さんの好きな人
「だから、男共だって。お・と・こ!!」


…………。


「お、男ですかッ!?」


「そう。」


「マジでか…」


ふにゃふにゃと倒れていくピンキー先輩。


「ピンキー先輩!!気をしっかり持って下さい!!希望を持ちましょうよ!!枢の見間違えかもしれませんよ?」


膝をつき、がっつりと頭をうなだれている先輩の肩を揺さ振った。


「そうかなぁ…?」


「そうですよ!!元気だしましょう!!」


「言っとくが、見間違えなんかじゃないぞ?そいつらの制服…男物だったし。」


ちょ…


モジャ男!!!!


ピンキー先輩が…


ついに…


床に倒れて涙を流し始めちゃったじゃない!!


「枢は、24人全員見たんですか?」


「見たよ。最初、雅人に嫌がらせしてんのかなと思って見てたから。24人目で、漸くプレゼントを入れてるとわかってその場を離れた。部活の時、雅人がすっげぇ喜んでいたからさぁ…言うにも言えなかったワケ。あ、そうそう…ゴツイ男共だったぞ。」


…………。


モジャ男…


最後の情報いらないから…。


残念、ピンキー先輩…。


.

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