狼さんの好きな人
「枢、そうなんですか?」


「雅人が言うならそうなんだろうな。俺、他の女とか興味ないから。」


「へぇ…」


「女とかうざったいダケなんだよ。」


じゃあ、私は…?


うざったくないのかな?


しばらく一人で悩んでいると、お兄ちゃんが笛を吹いて「集合!!」と言っていた。


ダッシュで整列をすると、お兄ちゃんが今日の練習メニューを話していた。


今日の私の仕事は…


何すればいいんだろ…。


イマイチ仕事を覚えられないんだよねぇ…。


「ひより。今からシュート練習をするから、お前はコートから出たボールを拾え。拾ったボールは、適当なヤツにパスしろ。」


お兄ちゃんにそう言われ、ボールを拾うことに…。


皆、ホームが綺麗…。


気持ちいいくらいにシュートが決まってる。


実は、ウチの学校ってバスケが強かったりするのかな?


でも、お兄ちゃんはそんなこと一言も話さなかったけどなぁ…。


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