狼さんの好きな人
「彼女だからだろ?早く、ひよりとあんなことやこんなことしたい…」


………。


「それって、どんなことですか…。」


「ここでは言えねぇな。」


モジャ男は、ニヤッとしながら言っていた。


「意味わかりませんよ。早く、ボトル持っていかないと…。お兄ちゃんに…」


「ひより…、ちょっと待て。」


「??何ですか?」


「お前、コレ誰につけられた?」


モジャ男は、低い声でそう言うと私の首筋に指をあてた。


「??は?」


「何でもねぇ…。ボトル持って先に行く。」


「へ?あ、はい…。ありがとうございます。」


モジャ男、どうしたんだろ…。


よくわかんないな…。


おずおずと、体育館に入ると…


そこには…


「「何、ちんたら走ってんだよ!!!!ディフェンスに追い付かれただろーが!!」」


鬼と化したモジャ男がいた…。


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