狼さんの好きな人
お兄ちゃんは、いつものように私をクラスまで送ると…
「じゃあな、また昼休み。」
「うん、またね。」
「あぁ。」
私の頭を優しく撫でてから自分のクラスに向かって歩きだした。
クラスの男子生徒から「郁斗さんカッケー」という言葉が次々と出ていた。
お兄ちゃん、残念。
女の子から一言もカッコいいって言われてないよ…。
「ひよ、おはよう。」
「あ。おはよう、咲ちゃん。あのね、お昼お兄ちゃんも一緒に食べたいんだって。大丈夫?」
「いいわよ。私、学食のメニューが食べられればいいから。」
「そ、そうなんだ…。あのね、私…ついに彼氏ができたんだよ?」
その瞬間…
クラスがシーンと静まり返った。
へ…?
な、何…?
私、変なこと言った?
「ひよ、それ本気で言ってんの?」
それを聞き付けて頼ちゃんも寄ってきた。
「ひよちゃん、本当!?」
.
「じゃあな、また昼休み。」
「うん、またね。」
「あぁ。」
私の頭を優しく撫でてから自分のクラスに向かって歩きだした。
クラスの男子生徒から「郁斗さんカッケー」という言葉が次々と出ていた。
お兄ちゃん、残念。
女の子から一言もカッコいいって言われてないよ…。
「ひよ、おはよう。」
「あ。おはよう、咲ちゃん。あのね、お昼お兄ちゃんも一緒に食べたいんだって。大丈夫?」
「いいわよ。私、学食のメニューが食べられればいいから。」
「そ、そうなんだ…。あのね、私…ついに彼氏ができたんだよ?」
その瞬間…
クラスがシーンと静まり返った。
へ…?
な、何…?
私、変なこと言った?
「ひよ、それ本気で言ってんの?」
それを聞き付けて頼ちゃんも寄ってきた。
「ひよちゃん、本当!?」
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