狼さんの好きな人
昼休みに入ってすぐ…


廊下がザワついていた。


??何だろう?


ガラッ!!


思いっきり扉が開いたと思ったら…


「ひより!!迎えに来たぞ。」


背が高いイケメンが扉をくぐって私のそばにやってきた。


どんだけ背が高いんだよ…。


ていうか…


えーっと…


「誰でしたっけ?」


「バカ!!俺だ。枢だ。」


「か、枢!?」


「そう。前髪をスッキリさせてきたんだよ。」


モジャ男は、前髪と横髪を後ろで一つ結びをしていた。


本当、びっくりするくらいカッコいいよ…。


皆が王子って言うのも納得できる。


「そっちの方が表情がわかっていいです。」


「俺は、女が寄り付いてくるから嫌だ。オイッ、学食に早く行くぞ。」


「はい。あの…咲ちゃんも…」


「じゃあ、早く一緒に来い。」


「はい…」


学食に向かう間、モジャ男に咲ちゃんを紹介した。


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