不思議の国の。
ミアはこの生い立ちのせいもあり
周りと仲良くなれなかった
否、ミアは周りから嫌煙
されてもいたのだ。
唯一話すのは彼女を拾って
育ててくれた、うさぎの
うさじい だけだった。
しかしその彼は半年前に
この世を去ってしまった
唯一の大切な人が消えてしまった
うさじいがいた時は
ミアについての変な噂が
彼女の耳に入ることは
少なかったけれど、
うさじいが死んでからは
よく耳にするようになった
自分がいかに彼に助けられて
いたのかを思い知らされた。
半年たった今でも
まだミアの心の傷は
癒えそうもない