BLACK PRINCE
――――――……‥
「ようこそclub Dear princessへ!」
一条さんの誘いを受け、俺は新しいスタートを切った。
経験が浅いのは俺だけで、ほとんどみんながベテランだった。
2階は黒モチーフのホストクラブ。
普段は鍵が掛かっている1階は真っ白な教会のような造りだ。
………それにしても。
みんな、すごくイケメンだ。
さすが代表だと思った。
――――――……‥
「お疲れ!」
ロッカーを探る俺に、代表が話し掛けて来た。
「お疲れ様です!」
「翔、これから予定あるか?」
「いや、ないですけど。」
「うっしゃ。家来い。」
――――――…………