BLACK PRINCE
―――――‥‥…
あれから、俺の殺風景な部屋に静香が住み着いて5日。
静香は徐々に元気になっていた。
代表に言ったら、
「ふうん。何でわざわざ俺に言うの?」
て、笑いながら言われた。
――ガチャ
鍵を開けて中に入ると、部屋の中が真っ暗だった。
「静香?」
リビングに入って電気をつけると、静香が座ってた。
「何やってんの?電気もつけないで。」
「何にもないよ!ちょっとコンビニ行ってくる!」
静香が、部屋を出て行った。
気にもとめていなかった俺が、異変に気付いたのは次の日。
朝になっても静香は帰って来なかった。
――――――――………‥
―――――…‥‥
「客引き行ってきます!」
「おお。頑張れー!」
代表に一礼して、俺は人通りの多い駅に向かう。
静香のことは…‥
あまり気にもとめず、普段通りに行き交う人々の中から客になりそうな子を探す。
「――お姉さん!ちょっとすいませ〜ん!」
俺が目を付けたのは、明るいロングの髪の上からニット帽を被った、カジュアルめなギャル。