12月になれば


「男が入ったら逃がしたらあかんで。」教室に向かいながら西先輩がニコリと満面の笑みで言う。


「ドラムですね。」私が即答する。


「ほかの希望やったらどうするんですか?」呆れたように笑いながらカンディが答える。


「そんなん無視やん。」逃げない程度に。と西先輩が言い放つ。


西先輩、私、カンディの順に教室に入り視線を感じる中、教壇に向かう。



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