12月になれば
「飲み物も欲しいなあ。」
「あたしライ○ガード。」
「じゃ、私も。」と答えると、カンディが縦型のガラス張りになっている冷蔵ショーケースから500mlのラ○フガードを2本取り出す。私達の間で何故かブームやねん。炭酸の苦手な私もこれなら美味しく飲める。
後は某有名メーカーのポテトチップスを手に取るとおばちゃんに見せる。
「350万え~ん。」
おばちゃんの明るい声に「はい、350万円。」と350円、私とカンディが出し合って払う。
慣れた手つきで、お金を小さな緑色の古びた手提金庫に入れたおばちゃんにさよならを言って、私達は高校の近くにあるお寺に向かって歩き出す。