12月になれば
高校から少し離れた古い街並みの小さな商店街を10分位歩き、朱色の太鼓橋を渡ると左右に金剛力士像がある大門がそびえ立つ。
大門をくぐり進むと広大な境内に長い石畳の参道があり、参道の右側には小さな川、左側には諸堂が並んでいる。
参道の先には石段が続き四天王が安置されている重要文化財の中門が建つ。
その先の名勝指定の庭園を横目に石段を登りきると本堂がある。
その奥には神社もあって、なかなか壮観なお寺。
小さい頃に七五三で神社に来たり、小学校の遠足では写生をしたり、馴染みの深いこのお寺を私とカンディは大事な話や、ゆっくりと話をしたい時に来る。
本堂まで歩いて往復すると結構な距離になって丁度いい。
古い建物を見ながら、時の流れを気にせず、ただ聞こえてくるのは川のせせらぎの音と、私達が歩く砂利の音。
時たま、お遍路さんとすれ違う程度で人はまばら。