12月になれば
「じゃあ、まずは部長決めるってことでエエ?」とみんなの顔を見渡しながら聞いてみると、「はーい。」とか、おう。だか、うん。だか言いながら皆頷いた。
「で、どうやって決める?」となった時に意見が分かれた。
というより、シノブが…まあ、簡単に言えば仕切りだした。
はっきり「私が部長になる。」とは言わないけれどそんな雰囲気。
それで焦ったカンディが「部長は投票で決めよう。」と言ったので、私は日に焼けて変色したわら半紙を人数分に切ってみんなに配った。
私はカンディに音楽指導のリーダーをして欲しかったし、みんなをまとめるならガクが適任だろうと、紙には『津木田』と書き込んだ。