ヤンキー
第3章

勝負?!

リリリリリリ―

朝、目覚ましの音で目が覚めた。
―それにしても、嫌な夢だったな・・・・


『真由?いつまで寝てるの?!早く起きなさい』

「はぁい」


朝ごはんを食べるために、リビングへ向かう。
ふと、目に付いたのは、お姉ちゃんの部屋・・・・


『真由!いい加減にしなさい!!』

「はーい!!」


あたしは、姉の家で育ててもらっている。お母さんはあたしと血が繋がっているものの、父とは血の繫がりがないあたし。それでもお父さんは、ホントの娘の様に可愛がってくれた。



「美味しそう!!いただきまーす」

『真由、味噌汁持っていってちょうだい』

「はーい」


あたしは、箸を引っ込め、味噌汁を持っていった。


『真由は相変わらず働き者だな。父さんの自慢だよ』


味噌汁を受け取ったお父さんは、ニコニコしながら言った。


「へへ♪ありがと」

『真由。早くしないと遅刻するわよ』

「大変!いただきまーす」


あたしは大慌てでご飯を食べ、学校へ行く準備を始めた。

ピンポーン♪♪♪

『真由!佐奈ちゃん来たわよ』

「はーい」


あたしは急いで2階から下りた。


『忘れ物はないか?』

「ないよ。お父さん、気をつけてね」

『いってらっしゃい』

「いってきまーす」


リビングにいるお父さんにいってきます、を言うと、あたしと佐奈はダッシュで学校へ向かった。

キーンコーンカーンコーン♪♪♪

「ま・・・・・間に合ったぁ」

『間に合ってない!』


ギクリと思って、後ろを向くと、生活指導の先生が建っていた。
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