ヤンキー

第２章

過去の記憶

「邪魔なんだよ！」


親戚の家をたらい回しにされたあたしは・・・・


『あ゛？！・・んだ、テメぇ・・・』

『テメェ、失せろ』

「嫌だね。お前等こそ消えろや」


教室、廊下、下校途中の生徒にガン飛ばして、ボコって・・・・・
あの日も、そんな感じだった・・・・地元のヤンキーがあたしにケンカ売ってきたから、ムカついて近くの草むらでケンカ


『ぅぅっ・・・・』

『ゲホッ・・・・』

―ドハ

―バキッ


『逃げるぞ』

「おぃ、コラ待てよ！逃げんのかよ！」

―ブロロ


「クソッ！」

『あ・・・あの・・・・』

「・・・何だテメぇ・・・・」


後ろには同じクラスの朽木佐奈が立っていた

「あたし、女とやり合う気なんてねーから」

『あの、ち・・・違うんです！！』

「じゃぁ、何なんだよ！！」


佐奈がオドオドしてると、

―ブロロロロ

『笹木真由さんよぉ！ウチの手下等がお世話になったって聞いてさ、この人数連れて、礼言いに来たんだぜ』

『真由さん！そんなに大勢の人にお礼を言われるくらいすごいことしたんですか？！』

「ケンカのルールも知らねぇのかよ・・・・」

『なめんじゃねぇ！』


男が殴りかかった手が、佐奈の方に！！

「佐奈！」

『え？』

『今、佐奈　って呼んだ？！ねぇ！呼んだでしょ？！』


そんなことでイチイチ浮かれんなよ・・・・そう思いながらも、戦うあたし・・・それを止めようとする佐奈・・・・でも、さすがに佐奈にケガさせる訳も行かなく、その時は、ガードになった


『お・・・覚えてろよ！』

「はぁ・・・・」

『真由さん、すごいですね！５０人、全員倒しましたよ！！』


隣ではしゃぐ佐奈をムシして、あたしはその場に横になった。不思議そうにこっちを見る佐奈・・・


「今日って、こんなに空、青かったんだな・・・・」

『顔、怪我だらけじゃないですか！貼って下さい』

「は？！別にこんなの、ツバつけときゃ治るんだよ！」


あたしは鞄をとり、家へ向かった。


『その絆創膏、家帰ったら、張ってくださいねー！！』


ウゼー・・・・