望遠鏡
その後―――
「あー、もうなんなんだよ!!
あんな興味ない、みたいな顔しといて、結局そういうことかよ!!」
裕は芳隆の話を聞いて、思い切り残念そうな声をあげた。
「どうせ今までみたいにすぐ別れるんだろ!
その時は俺が佐藤さんに告白するからな!」
「あほか、別れるわけねーだろ。
何年俺らが一緒にいると思ってんだよ」
言い返せずに、裕はぐっと口をつむんだ。
「深春のことを1番分かってるのは俺だっつーの」
これからは、ずっと君のとなりで、君に恋しよう。
fin.
keico