私のSweets Boy 2
「なぁ、麻紀…」
私の方へ坂口くんが顔を向ける…
私は、顔を向けられ…ない…
「麻紀、こっち向いてくれよ…」
「う、うん…」
顔だけは、坂口くんの方に向け、
視線は、宙を彷徨う…
だ、ダメだ…
「麻紀っ!」
そう、言われたと同時に、
ソファーへと
押し倒された私の視線は、
天井を見ていた
「さ、坂口くっ…」
そして、
私が吐き出した言葉も飲み込まれるように、
唇を塞がれた…
「…んっっ」
強引に押し付けられる唇…
離されたと思ったら…
私の首筋から、胸元へと移動していく
「坂…ぐ…ち、くんっ?!」
押し倒した私の両手を
私の頭の上で
坂口くんの腕ががっしりと固定する…
力が強くて、抵抗できない…
「ヤメ…てっ!、どうしたのっ?!」
訴えかける私の声など
耳に入らないのか、
着ているブラウスの裾から、
片手が入り込み、
背中へと回りこんで
何をされるのか、
分かった途端、
震えた…
「イヤッ、ヤメてっ!
ヤダっ! 陽介ぇっ!!」
陽介の名を呼んでしまった…