私のSweets Boy 2

私に覆いかぶさっていた坂口くんは、
ソファーを降り、

私に背中を向けてる…


「やっぱり…な…

麻紀、お前、まだ…陽介のこと、
忘れられないんだろ?

まだ、好きなんだろ?」


「……」



「もう、いいよ…
わかった…

なんで、俺、
いつも、陽介には勝てないんだっ

クソッ


悪いけど、
俺、カッコわりぃ顔してるから
出てってくれないか…」



「ごめんね…坂口くん、ごめん…なさい…」


坂口くんの背中に言い、
私は、部屋を出て行った


アパートを出て、
うろ覚えだったけど、
なんとか、
ここがどこだかわかる、大通りに出た

そして、
駅へ向かう道…

見覚えがある高層マンションがすぐそばにあった…


ここって…


1Fのエントランスの入り口へと近づけば…


間違いない…


陽介のいるマンションだ…


私は、決心をした…


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