甘い君に溺れて
車を走らせること数分…―
「…ここ?」
ちあきの目の前には大きな観覧車があった。
「そ♪
この観覧車の頂上でキスしたら、そのカップルは永遠に幸せになれるって有名なとこ。」
子供のように目をキラキラさせながら言う空也に、ちあきはつい笑ってしまった。
「プッ…あははは!!」
すると空也は嫌そうに眉をひそめた。
「ちあき…
何笑ってんの?」
「ふふっ…
いや、嬉しいなーって思って。」
「その笑いは絶対違うだろ…!!」
「ほら、行こ行こ♪」
ちあきはいじけている空也をグイッっと引っ張った。
ふふっ…♪
かわいいって言ったら怒るかな…?