甘い君に溺れて



ちあきがゆっくり呼吸を整えていると、急に空也が言った。



「あ、頂上過ぎてる…」



「え?あ、本当だ…」



ちょうどさっき頂上を過ぎた所だった。



「もーせっかく来たのにー」



ちあきが笑いながら言った。



「俺は我慢してたのに、ちあきが誘惑したから…」



「あたしのせいー?」



すると二人はクスクス笑い出した。



「ま、どっちにしろ頂上辺りでキスしてたし大丈夫だろ♪」



「そうだね。」



こうして観覧車を降りた。
ジンクスが本当になることを願いながら…―



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