甘い君に溺れて



「く…うや…っ
ここ…玄関っ……」



「だから?」



空也は平然としながら答えた。



「いや、だって…
外に聞こえちゃうかも…」



「ん、まあ大丈夫♪」



「え…やっぱりダメ!!」



空也はうーんと考えると、なにやら怪しい笑みを浮かべた。



「…ちあき?」



「な、なに…?」



「ちあきが声出さなきゃいい話だろ?」



「…え…?」



何かすっごく嫌な予感が…



数分後…―



「ん…あぁっ…!!」



「っ…ちあき…
声出したら聞こえちゃうかもよ…?」



意地悪な声でちあきに囁いた。



「あっ…だっ…て…」



「だって…?」



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