甘い君に溺れて
SToRy06
数日後…―
場所は社長室。
「は、はい…っ!?
今何ておっしゃいましたか…?」
「だから、栗山くんにお見合い話が来てるんだよ。」
「せっかくのお話ですが私には…「君に拒否権はないからよろしく♪」
社長はにっこりと笑いながら言った。
「…はい…?」
「とりあえず会うだけでもいいから。
取引先の社長がえらく君を気に入ったようで…
頼むよ、栗山くん。」
社長が必死に頼むので、ちあきは会うだけなら…と思い、渋々承諾した。
「栗山くん、ありがとう!!
明日昼の十一時に、オリエンタルホテルのロビーで会うことになっているから。」