甘い君に溺れて
「そう。よろしくね。」
その女性は少し微笑んだ。
誰かにちょっと雰囲気が似てるような…?
ま、俺の気のせいかな。
聖は笑顔で席を立った。
「ご指名ありがとうございます。
空也です。」
空也の声にその女性が振り返った。
「久しぶり。
あたしのこと、覚えてる?」
「麗…奈…」
空也はただ呆然と、麗奈と言う人を見ていた。
「クスッ…そんなに驚いた?」
「なんで…」
「たまたまここに来たら空也が居ただけだよ。
さ、早くお酒ちょうだい?」
「あ、あぁ…」
空也はゆっくりと席に座った。
「元気だった?」