甘い君に溺れて
「まぁ…」
「空也、彼女出来た?」
空也は動揺していたがふと我に返った。
「麗奈さん。
ホストにその質問はタブーですよ…?」
空也はいつもの営業スマイルで言った。
「ふーん…」
「さ、飲みましょう♪」
空也はお酒を麗奈に渡した。
その後は最初に見せた動揺が嘘のように接客していた。
「じゃあね、空也。
また遊びに来るね。」
「またお越し下さい。」
……………――
「あれ?
ちあきまだ来てないの?」
結衣は目の前のデスクに居る後輩に尋ねた。
「栗山さんなら今日休みだそうですよ。」
「え?なんで?」