甘い君に溺れて



……………――



「伊集院さぁーん?
もう一軒行きましょうよぉー?」



べろべろに酔ったちあきは、伊集院の肩に手を回しながら言った。



「ちあきさん…
今日はもう大分飲んだし帰りましょう?」



「えーやらぁ!!」



だだをこねるちあきは、居酒屋の机にうつぶせになると、スーッと寝息を立てて寝てしまった。



伊集院はフッっと笑うとちあきを背負って居酒屋を出た。



…………………―



数時間前


クラブ レオン―



「空也くんも知らないの?」



「はい…。
特に何も聞いてません…。」



「そうなんだー
ちあきに連絡しても全然繋がらないし、何してんだか…。」



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