甘い君に溺れて



結衣も心配そうにしていた。



ちあき…
どうしたんだ…?


仕事終わったら家に行ってみるか…。



そう考えながら接客を続けた。



「「いらっしゃいませ。
ようこそ、クラブレオンへ。」」



「今日も空也お願いできる?」



「はい、かしこまりました。
こちらへどうぞ。」



入って来た客は結衣の席の前を通り過ぎた。



「あの人…」



結衣はボソッっと呟いた。



少しすると空也が席に来た。



「麗奈…
お前…また来たのか?」



「ちょっと空也ー
お客様にその言い方はないでしょー?」



「もう…店には来ないでくれ。」



「…どうして?」



「お前の顔見たくない。」


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