甘い君に溺れて



「クスッ。
はい、分かりました。」



「じゃあ出発ー♪」



―バタン…―



空也はタクシーから下りて、ちあきのマンションの前に居た。



ちあきの部屋に近づくにつれて、聞こえてくる話し声がだんだん大きくなった。



―……~…―



なんだ…?



空也の目に入ったのは、男の背中におんぶされているちあきだった。



「ちあき…!?」



「伊集院さぁーん。
ありがとうございました♪
今日はとーっても楽しかったです!!」



「いえいえ。
楽しんで頂けて良かったです。」



伊集院はちあきを下ろしながら言った。



「じゃあ、おやすみなさぁーい。」



「あ、ちあきさん!!」



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