甘い君に溺れて
「はいー?」
「俺、ちあきさんのこと…「ちあきっ!!」
伊集院の声を遮って空也が叫んだ。
「あれぇー?
空也だぁー♪」
ちあきはにっこり笑って、空也の方に駆け寄って来た。
「空也ぁ、今日早いねぇ?」
「うん。ちょっとね。」
伊集院は驚いていたが、すぐに冷静になって言った。
「君は誰だ?」
「それはこっちのセリフですけど?
ちあきは俺が面倒見るんでお引き取り下さい。」
そう言うと空也はちあきを引き寄せて、伊集院の横を通りすぎた。
「今日、ちあきさんは俺とお見合いしてたのは知っているのか?」
空也は一瞬止まったが笑顔で言った。
「もちろん。」