甘い君に溺れて
SToRy07
………………―
朝の日差しが容赦なくちあきに降り注ぎ、ちあきはゆっくり目を開けた。
「…っ…頭痛い…
会社行かなきゃ…」
ちあきは二日酔いで痛む頭を押さえながら用意を済ました。
あれ…
昨日どうやって帰ったんだっけ…?
思い出そうとしたが余計に頭が痛くなる気がして、考えるのは後回しにすることにした。
そういえば昨日、空也に連絡せずに寝ちゃった…
携帯を開いてみると空也からの連絡はなく、代わりに伊集院からの意味深なメールが届いていた。
―昨夜のちあきさん、とても可愛かったです。―
か、可愛かった…!?
何が…?
ま、まさかあたし酔った勢いで間違いを犯したんじゃ…