甘い君に溺れて
はっ!!
それより今何時?
キョロキョロ見渡すと壁に掛けてある時計を見つけた。
「あっ!!
やばい、遅刻する!!」
ちあきは空也を起こさないようそっとベッドから起きて布団をかけた。
メモに走り書きで―ごめんなさい。―と一言書き置きして部屋を出た。
あ、ドレスのままだった…!!
タクシーで帰ろ!!
マンション下でタクシーを拾ってすぐさま家に帰り、会社へ向かった。
「遅れてすいません!!」
「あれ、栗山くん。
昨日言わなかったっけ?
今日休みだけど?」
上司に言われてハッとした。
「あぁ…
そういえばそうでした…
お騒がせしました。」