甘い君に溺れて



次の日、会社を一日休んだ。



結衣から会社に来ていないのを聞いたのか、空也から何度も電話があった。



けれど、もう電話に出る気力もなかった…



夕方、ちあきは心を決めて、空也の電話に出た。



「…もしもし?」



「あ、ちあき!!
やっと出た!!

結衣さんから会社休んでるって聞いたけどどうした?」



「…別に…」



「は…?別にって何だよ!?」



「あのさーあたし達別れよ。
あたし、もう空也のこと好きじゃなくなった。」



「な、何言ってんだよ…?」



「あたし他に好きな人できたの。
空也なら応援してくれるよね?」



「は?ふざけんなよ!!
ウソだろ…!?」



空也が声を荒げた。



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