甘い君に溺れて
「ちょっと!?」
「いい加減にしろよ?」
空也の声が急に低くなって、ちあきはビクッっと肩を震わせた。
「く…うや…?」
「俺ってそんな信用ないんだな。」
空也は無表情に上からちあきを見ていた。
空也…怖い…
ちあきはこないだ二階堂に襲われたこともあったからか、身体が微かに震えていた。
「……」
否定したくても恐怖から声が出なかった。
「はっ…そうか。」
空也は自分を嘲笑うかのように、冷たい笑みを浮かべた。
「…っ…」
違う、違うの…
けどここで否定してしまったら…。
「心が手に入らないなら、身体は俺だけしか感じない身体にしてやるよ?」