甘い君に溺れて
SToRy08
「…ん…」
ちあきは枕元の時計を取る為に腕を伸ばした。
ガサガサッ…―
「ん…?おかしいなあ…
いつもならここら辺にあるのに…?」
「クスッ…何が?」
「んー?時計。」
…え?
ちょっと待って…
ちあきはハッっとして、さっきまでは重くて開かなかった目を勢いよく見開いた。
「く、空也…?」
ちあきの真横にはクスクスと笑っている空也が居た。
「おはよう?」
「おは…よう…
あたし…帰るね…!!」
慌ててベッドから出ようとしたちあきの手を空也は素早く掴んだ。
「待った。
昨日のこと覚えてるよな?」